人体力学
12月になりました。
今年の不調は今年中に治しましょう!ということで、今回ご紹介するのは人体力学です。
身体はひとつの部位がさまざまな部位と連動しています。
その仕組みを紐解いて、病気や不調の仕組みを知るために考案されたのが人体力学です。
あらゆる症状を引き起こしているものに呼吸器があります。
呼吸の要となる肺は息を吸うと膨らみ、肋骨、背骨が動いて胸郭を広げます。
肺の膨らみが制限されると、この動きができなくなり、胸や背中の筋肉が弱っていきます。
胸郭が広がらないと肋骨が下がって前傾姿勢を余儀なくされます。
身体深部にある筋肉も動かさなくなると、ほかの部分への神経伝達が損なわれます。
このようにひとつの部分でその影響はさまざまです。
膝の痛みにも呼吸器との関連性があります。
特に腰椎といわれる腰の骨3番と深く関わっています。
ですから、呼吸器を緩めること、整えることには意味があります。
常によい呼吸を意識して、体内の換気能力を向上させましょう。
そこで、正しい呼吸法を習得するために腹式呼吸についてご説明します。
腹式呼吸は横隔膜を使ってお腹から呼吸することで、一度の換気量(呼吸によって得られる空気の量)が増加し、効率的に呼吸できるようになります。
腹式呼吸の方法は、
①仰向けになって、片手を腹部、もう一方を胸部の上に置きます。
②「1、2」とゆっくり数を数えながら鼻から息を吸います。吸い込んだ空気で腹部が持ち上がるのを意識してください。
③「3、4、5」とゆっくり数を数えながら、今度は口から息を吐きます。
その際、腹部を軽く押さえながら行ってください。
ぜひ人体力学を理解して、腹式呼吸をマスターしましょう。