腰痛新常識
みなさん、こんにちは。
当院には多くの腰部痛の方が来院されます。
腰痛になったときの対処について、これまではできるだけ安静に過ごすということが主流でした。
ところが最近、あきらかな原因がない、非特異性腰痛に対する必要以上の安静は、予後を悪くし、再発のリスクを高めるという認識が世界的にも定着しつつあります。
つぎに腰痛に対する恐怖回避思考についてです。
腰痛を感じたら無理せず安静にしたほうがいい、重労働は腰に悪いといった心配や恐怖心などの過度な警戒心が身体の動きを制限してしまうと、腰痛の予防・回復の妨げになるという研究結果が出ています。
腰痛には適切な治療と楽観的な気持ちで向き合っていくことをおすすめします。
有酸素運動は腰痛にもストレスの解消にも効果が期待できます。
心的ストレスはぎっくり腰の危険性を高めるといわれています。
そこで腰痛改善とストレス解消を兼ねて、1日1万歩を目標に、徐々にウォーキングをはじめてはいかがでしょうか。
レントゲン、MRIなどの外科的所見とは解釈がわかれる点もありますが、しっかりと腰痛と向き合って治療に取り組んで、動ける範囲で動き、恐怖回避思考を取り払いましょう。