水分補給

成人の場合、個人差はありますが、体重の50～70％を水分が占めています。
この水分量は年齢を重ねるごとに減少し、新生児では70～80％だったものが、高齢者では50％程度まで減少します。

水分は体内でさまざまな役割をしています。
体温調節をしたり、筋肉を動かす働きのほか、血液として栄養素を全身に運んだり、汗や尿として老廃物を体外に排出するなどの重要な役割を担っています。
成人の場合、１日２～２．５ℓの水分を失っており、損失量は運動することでさらに増え、失った水分を補給しなければ生命に関わります。

しかし、栄養バランスには気を配っても、水分摂取についてどの程度意識しているでしょうか？
運動時には体温が上昇し、平常時より多くの汗をかいて多くの水分を消費します。
さらに気温の高い夏は、より多くの水分が失われます。
また、冬は夏場と比較して乾燥により汗が蒸発しやすいので、汗をかいているという自覚に乏しく、水分補給を怠りがちです。

そのため、真夏以外のシーズンであっても安全に楽しく運動するためには、常に水分摂取を意識しなければいけません。
目安としては、１日にコップ３杯、ほかにも食事を通じて、スープやお味噌汁で水分を摂りましょう。