捻挫とは?捻挫のおもな症状と対処法
捻挫になる主な原因とは?
捻挫(ねんざ)とは、不自然な形で関節を捻り、靱帯や腱、軟骨などが傷ついてしまうケガです。
関節部分の血管が傷ついて内出血を起こすと患部が腫れてきます。
足首や手首、指に多くみられ、突き指も捻挫の一種です。
捻挫は、身体にあるすべての関節で起こり得るもので、不意の転倒やスポーツ中のトラブルなど、その原因もさまざまです。
また、インナーマッスルが衰えると捻挫を起こしやすい傾向がありますので、体幹をいかに鍛えていくかが重要な予防策になるといえます。
とくに腸腰筋が落ちると脚が上がらなくなって、つまずいたり、転倒しやすくなってケガのリスクを高めてしまいますから、普段の生活から大股歩きを意識しましょう。
捻挫と靭帯損傷は同じ?違いはある?
捻挫(ねんざ)とは、外部から関節に加えられた強い力により、関節を支えている靱帯(じんたい)や関節包(かんせつほう:関節を包む膜)、軟骨などが損傷するケガです。
関節は靱帯と呼ばれるヒモ状の組織によって骨同士が結ばれており、ズレたり、動きすぎるのを防いでいます。
そんな靭帯がスポーツ中の激しい動きや転倒、事故によって大きな負荷がかかると、部分的もしくは完全に切れてしまうのが、靭帯損傷や靭帯断裂(部分断裂)といった症状です。
ですから、ふたつが同じものか、違ったものであるかについては、多くの場合、捻挫をすることで靱帯損傷が起きているのが実態で、捻挫に伴う症状のひとつに靱帯損傷があると解釈できます。
捻挫の基本的な治し方、早く治すための考え方
捻挫を素早く治すには、炎症をいち早く抑えることです。
捻挫に限らず、身体は損傷を受けると炎症が起こります。
例えれば火事の発生です。
炎症が起きると疼痛物質が生成されます。
大抵は2週間ほどのピークが過ぎると炎症も落ち着き、痛みも消えていきますが、2週間経っても痛みが消えないことがあります。
これは初期の2週間に必要な消火活動が行われなかったためです。
火事はおさまらず長引きます。
2週間経って痛むのは神経痛です。
つまり、古傷の完成です。
古傷は生涯疼く厄介な存在です。
そうならないためにも炎症初期の2週間はできるだけつめて、当院で消火活動を行ってください。
古傷をつくらないために2週間で消火を徹底します!
捻挫の部位ごとの応急処置(足首、手首など)
痛めた際の応急処置は冷やすことに尽きます。
氷を袋に入れて痛む場所を15分ほど冷やしましょう。
冷却によって炎症が落ち着き、痛みも抑えられます。
凍傷に注意して休憩を挟みながら繰り返してください。
ちなみに湿布には冷却効果がありません。
処置後はなるべく早く医療機関を受診しましょう。
また、基本となる応急処置には、「安静」「冷却」「圧迫」「挙上」を行う、「RICE処置」があります。
いずれも初期症状に有効な対処です。アイシングしながらタオルで痛む場所を強めに巻いて、心臓より高い位置に置きます。
炎症の抑制と痛みの軽減、早期回復につながります。
応急処置を実施したら、必ず私たち専門家のところへいらしてください。